3Dプリンター「Raise3D」の「日本OFP」(オープンフィラメントプログラム)にて、「Ultrafuse PET」の造形テストを実施。クリアPETを使用し、「Ultrafuse PET」の造形のしやすさと得られる透過性を確認しています。

企業・教育機関向け3Dデジタルソリューションを提供する日本3Dプリンター株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役:北川士博)は、2020年8月27日(木)に、日本総代理店となっている3Dプリンター「Raise3D Pro2」の「日本OFP」(オープンフィラメントプログラム)にて、「BASF Ultrafuse PET」の造形テストを実施し、そのプロセスをレポートとして公開しました。

 

▼BASF Ultrafuse PET造形レポート(日本3Dプリンター「Raise3D」公式ウェブサイト):https://raise3d.jp/archives/reports/1584

▼BASF Ultrafuse PET造形レポート(BASF社公式サイト):https://www.ultrafusefff.jp/ultrafuse-pet-printing-report/

 

■「Ultrafuse PET」の造形テストで透過性を確認

「Ultrafuse PET」は、造形のしやすさと強度に優れたPLAフィラメントとABSの中間に位置するフィラメントです。PLAフィラメントに近い210℃の低温造形でありながらABSに近い強度を持っており、反りも少なく扱いやすい点が特徴です。また、研磨にも適応しており、クリアPETであれば造形の設定と研磨によってアクリルボード並みの透明度を得ることができます。「BASF Ultrafuse PET」はアメリカ本国の食品認証(日本では未承認)も受けており、食品向けの容器などにも利用されています。

 

本テストは、Raise3Dメーカーが販売しているフィラメントに加えて、日本3Dプリンター株式会社が日本独自にテストを重ねて使用可能を確認したフィラメントを、純正のラインアップに追加していくというプログラムのテストとして行われたものです。PETは透明性のあるクリア樹脂もあるため、今回は透過性を確認しやすいコップ形状を造形しています。

左:造形後 / 中央:耐水ペーパーによる研磨 / 右:研磨後ラッカー塗料を塗布

 

■BASF Ultrafuse PET造形テスト概要

使用機種:Raise3D Pro2

使用フィラメント:BASF社製「Ultrafuse PET」

<メーカー推奨設定>

・ノズル温度:210~240℃

・造形スピード:30~70mm/s

・ビルドプレート温度:75℃

・ビルドプレートの状態:のり付け不要

・ノズル径:0.4ミリメートル以上の標準ノズル

・ラフト造形:どちらも可

 

直径80×76ミリメートルのローポリゴンカップを造形した結果、壁一層ですが目立った歪みなどもなく、そのままの造形でも透明度が高い印象を受けました。実際に透過性を確認するため目立つ色の棒を通してみたところ、積層ができてしまう関係上完璧ではありませんが、物が識別できる程の透過性を確認。また、研磨した造形物の表面にクリアなラッカー塗料を塗布した状態では、凹凸のある研磨溝が塗膜で埋まることにより屈折がなくなり、アクリルボードに匹敵する透過性を得ることができました。

 

透過性確認
積層面塗布
左:クリア塗装前 / 右:クリア塗装後

「Raise3D」公式ウェブサイトおよびBASF社公式サイトでは、今回の造形テストに関する詳細なプロセスを写真とともにレポートとして公開しています。

 

▼BASF Ultrafuse PET造形レポート(日本3Dプリンター「Raise3D」公式ウェブサイト):https://raise3d.jp/archives/reports/1584

▼BASF Ultrafuse PET造形レポート(BASF社公式サイト):https://www.ultrafusefff.jp/ultrafuse-pet-printing-report/

 

■拡大する3Dプリンターのニーズに独自に対応

3Dプリンターに対するニーズは年々幅広いものとなってきており、導電性や耐熱性、耐薬品性、耐候性、高強度など、従来のABSやPLAフィラメントでは対応できない要件も増えてきています。そこで日本3Dプリンター株式会社では、お客様から「こんなフィラメントはないのか?」「このフィラメントは使えるか?」というご意見があれば、無料でその材料のテストを実施。「Raise3D」にて造形が可能であれば、保証の範囲内としての対応や、純正品のラインアップに加えるといった対応を行っております。

 

またそうした多様化したニーズに対応できるよう、独自にサードパーティー製フィラメントのテストを実施。「Raise3D」で使用できるメーカー販売のフィラメントが5種類ほどであるのに対し、日本3Dプリンター株式会社では純正としているフィラメントは15種類になっています。

 

■様々なニーズに対応できる「Raise3D」

「Raise3D」は試作品から最終製品まで幅広いニーズに対応した3Dプリンターです。高強度、耐薬品性、耐候性など多くの素材を使用することができ、導入業界も多岐にわたります。

 

日本では1000台以上導入されており、普及している理由の一つに、日本3Dプリンター株式会社でのアフターサポートがあります。迅速かつ充実したレスポンス、迅速な修理対応、定期的なメンテナンスセミナーの開催などを行っており、3Dプリンターを最大限活用できる環境を提供しています。

 

 

【日本3Dプリンター株式会社について】

本社:〒135-0063東京都江東区有明三丁目7番26号有明フロンティアビルB棟2階

代表者:代表取締役 北川 士博

設立:2013年1月15日

電話番号:03-6683-9789

URL:https://3dprinter.co.jp/

事業内容:三次元造形関連商品・サービスの提供、サポート

 

 

【一般の方向けのお問い合わせ先】

企業名:日本3Dプリンター株式会社
担当者名:福田 隆
TEL:03-6683-9789
Email:

in**@3d*******.jp