バンダイナムコ研究所では、メタバース及びxR技術など三次元モーションを使用する研究開発を手がけています。現在、ゲームや映像に登場するCGキャラクターは、事前にアクターの方々に演技していただき、その動きをデータ化し再現させる モーションキャプチャ技術や、専門のクリエイターが手作業により制作することがほとんどです。
しかし、今後メタバースをはじめとしたコンテンツの規模が拡大すると、個性的なキャラクターや多彩なモーションが必要不可欠になり、従来の制作過程では限界を迎えることが予想されます。
一方、このようなAIを用いたモーション研究開発は、性別や動作、演技といった様々なパターンのモー ションの「データセット」が必要で、しかも入手しにくいことから、世界的に見ても研究開発が進んでいないのが現状です。
バンダイナムコ研究所では、昨年から、AI技術を活用して多彩なキャラクターモーションを生成するという研究に着手してきました。また、AI研究に今後多くの技術者が携わることでイノベーションにつながると確信しており、現在、自社で機械学習と深層ニューラルネットワーク分類技術に使用しているデータの一部をAI研究に使用できるセットとして無料で公開することにいたしました。
これにより、AI研究全体の技術の底上げやゆくゆくはエンターテインメント業界の発展につながることを期待しています。
【データセット内容】
名称:Bandai Namco Research Motion Dataset
公開場所:https://github.com/BandaiNamcoResearchInc/Bandai-Namco-Research-Motiondataset
セット内容:
●データセット1 …歩行や走行、格闘やダンスなどの17種類の動作に対して、男性、女性や感情など15種のスタイルの演技モーションを収録した総計36,673フレームのモーションデータセット
●データセット2 …歩行や、走行、手を振るなど10種の運動に対して、男性、女性、子供、老人などの属性の7種のスタイルのモーションを収録した総計384,931フレームのモーションデータセット
※非商用目的で研究やAIの検証などで利用できるライセンスになっています。
【バンダイナムコ研究所とは】
バンダイナムコ研究所は、最先端技術の研究開発を起点に、『エンターテインメントの新しい価値を創出』する『エンターテインメントイノベーション集団』です。エンターテインメントの制作現場で培ってきた知見を最大限に活かし、世界中のイノベーターと積極的に共創を行うことで、今までにない新しいアソビやエンターテインメントを生み出してまいります。
・バンダイナムコ研究所ホームページ(日本語)https://www.bandainamco-mirai.com/
・バンダイナムコ研究所ホームページ (英語)https://www.bandainamco-mirai.com/en/
・バンダイナムコ研究所 研究紹介PVhttps://www.youtube.com/watch?v=PbYkQz4Ekds
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