メタル・アディテブ・マニュファクチャリングのリーダー Markforged(マークフォージド)は、製造機器が自動修正しながらパーツの品質を高めることのできる AI 機能搭載システム Blacksmith を発表しました。
ウォータータウン、マサチューセッツ州 2019 年5月20 日
メタル 3D プリンタならびにカーボンファイバー3D プリンタの製造 メーカである Markforged(マークフォージド)は、北米 RAPID+TCT 2019 展にて、AI 機能を搭載したソフトウェア Blacksmith (ブラックスミス)を発表いたしました。
Blacksmith は、製造機器が“気付き”をもって自動的にプログラミングを調整し、各パーツを設計通りに仕上げるための仕組みです。Blacksmith はスマートファクトリーでのブレークスルーであり、製造コストを下げ、産業をリシェープするアディテブ・マニュファクチャリングの 最初の例となるでしょう。
Markforgedの創始者であり CEOであるGreg Markは述べます。”この数百年の間、マシンは自ら何を作っているのかを知らないことで、仕様を満たさないパーツを製造してしまい、数億円規模の無駄を出しています。我々は、製造する機械と検査する機械を強力な AI 機能で結びつけ、この問題を解決していきます。これは、例えばテスラが車のオートパイロットを作っているように、製造のためのオートパイロットを作る試みです。“
Markforged の Metal X と X7 コンポジット 3D プリンタを初めとして、 Blacksmith はフィードバックの連続ループを作り、3D プリントしたパーツの精度を向上させます。聡明なソフトウェアが無駄を省き、市場投入を早めます。設計を分析し、スキャンした部品と比較し、自動的にエンド・ツー・エンドのプロセスを採用して完全に仕様を満たすパーツを製造します。
“3D プリンティングは始まったばかりです。 我々は Blacksmith AI を拡張して皆さんの工場にある全ての機械を接続することを考えていま す” Greg Mark は続けます。“まず、最初の世代のマシンに対して何を作ろうとしているかを理解させ、いつでも正しいパーツを作れるように 調整させます。”
Blacksmith は特に新世代のメタル3D プリンティングに対して大きな効果を持つでしょう。最新のブレークスルーとなるメタル3D テクノロジーは全てシンタリング(焼却)を必要としますが、この工程でパーツは 収縮や歪みを発生します。Blacksmith はこの問題を解決し、焼結後に正確なパーツを提供できるようにします。
Blacksmith は 2019 年末にリリースを予定しています。
Blacksmithに関するウェブサイト:http://markforged.com/blacksmith