―経済産業省「未来の教室」STEAMライブラリー事業にて社会課題をテーマとするデジタル教育コンテンツをクロスフィールズが開発―

特定非営利活動法人クロスフィールズ(東京都品川区、代表理事:小沼大地)は、経済産業省が推進する2020年度「「未来の教室」STEAMライブラリー事業」のコンテンツ開発事業者として採択されました。クロスフィールズはVR(バーチャル・リアリティ) 映像/360度映像を活用し社会課題の理解を深める、中高生向けの教育コンテンツ開発に取り組みます。11月4日(水)13時-16時開催の経済産業省主催「Edvation×Summit 2020 Online」では、コンテンツ開発事業者の一人としてクロスフィールズ代表・小沼が登壇いたします。

開発するコンテンツは国内外の様々な社会課題をテーマにしたVR映像/360度映像と、それを効果的に活用する学習指導案からなります。本事業においてそれらの映像は直接体験することの難しい事象を擬似体験するためのツールであり、カンボジアやタンザニア、日本国内で社会課題に取り組むNPO・社会的企業と共同で制作します。学習指導案は教育現場で豊富な知見を持つ特定非営利活動法人カタリバ(東京都杉並区、代表理事:今村久美)と連携し、現役の教員らと共同で作成します。

本事業ではSDGsの「ゴール1:貧困をなくそう」・「ゴール7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに」などの合計4テーマでコンテンツを制作します。教育現場ではタブレット端末を使用し、360度映像を視聴することが想定されています。

本事業参画の目的は、デジタル技術が共感を醸成できるか検証することにあります。私たちクロスフィールズは社会課題の「現場」での活動を通じ、出会いと共感こそが社会を変える原動力だと信じています。新型コロナウィルス感染症拡大による移動制限が世界を分断するなかにあっても、デジタルを介した共感が可能になれば社会は「つながる力」を取り戻すことができます。加えて本事業には遠ざかってしまった現場の「今」を、多くの人に届ける可能性があると考えています。

クロスフィールズは本事業に先立ち、2020年5月よりVR技術を活用した社会課題の疑似体験ワークショップを企業向けに提供してきました。実施を重ねる中で「現地に渡航せず社会課題に触れられるのは画期的」、「課題の当事者が置かれた環境をより多角的に捉えられた」等の声が上がっており、リアルな体験の代替手段に留まらないポテンシャルが実証されつつあります。今回の開発では映像のテーマを大幅に拡大する他、対象を中高生向けとすることで、より広範かつ詳細にVRを活用した社会課題体験の可能性を検証していきます。

クロスフィールズでは、引き続き民間企業やNPO・社会的企業などとの対話を通じ、本取り組みを含めたWithコロナの時代における新しい「社会とのつながり」のあり方を追求して参ります。

●11/4 (水) 経済産業省主催「Edvation×Summit 2020 Online」に代表小沼が登壇
「Edvation×Summit 2020 Online」において、令和2年度「未来の教室」事業の中間報告会が開催されます。その中で予定されている、STEAMライブラリーのコンテンツ開発事業者を交えたディスカッションにクロスフィールズ代表・小沼が登壇します。参加費は無料ですので、是非ご参加ください。

日時:11月4日(水)13時00分~16時00分(オンライン配信)
参加費:無料

【特定非営利活動法人クロスフィールズ】

クロスフィールズは、国内外の社会課題の現場とビジネスパーソンをつなぐことで、社会課題解決とリーダー育成の両方を実現することを目指す非営利組織です。社会課題解決の現場に企業の社員が飛び込み、現地のNPOや社会的企業とともに課題解決に取り組む新興国「留職」プログラムのほか、国内外の社会課題の現場を「体感」する経営幹部・役職者向けのプログラム「社会課題体感フィールドスタディ」などの事業を展開しています。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、既存事業を大きく見直すとともに、現在の状況に対応した様々な新規事業を行っています。