健康寿命延伸につながるリハビリ・運動データ管理のプラットフォーム提供を目指す

TISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役会長兼社長:桑野 徹、以下 TIS)は、ベンチャー企業への投資を行う「コーポレートベンチャーキャピタル(以下 CVC)」から、VR/AR技術を用いたヘルスケアソリューションを提供するスタートアップ企業のsilvereye株式会社(本社:東京都中央区、CEO:汲田 宏司、以下 silvereye社)に出資したことを発表します。

silvereye社は、VRコンテンツプラットフォームの提供など、法人向けVR/AR開発案件の受託やサービス展開を行っている2017年2月設立のスタートアップ企業です。

学校法人 青葉学園が運営する東京医療保健大学 医療情報学科の今泉一哉教授との共同研究で開発した同社の「RehaVR」は、一体型VRヘッドセットと小型フィットネスバイクを使い、ヘッドセットに投影されるVRコンテンツにバイクのペダルが連動してトレーニングを行えるソリューションです。「RehaVR」の楽しみながら継続的にトレーニングができる特長を活かし、回復期リハビリテーション施設やリハビリ型デイケア施設、フィットネスジムなどで実証実験が進められています。
 
 
<silvereye社の提供する「RehaVR」>

silvereye社の提供する「RehaVR」

TISでは、製薬業界向けのITソリューションである「Medical Drive」※1を医療医薬業界に展開し、将来的には医療医薬の枠を超えたヘルスケア領域のニーズを先取りしたソリューション・サービスの創出を目指しています。その中で構築を目指しているのが医療・健康の情報を一元管理し健康寿命延伸につながるITサービスを提供する「健康情報プラットフォーム」です。

silvereye社が展開している「RehaVR」で蓄積される個人の健康状態・リハビリデータはPHR(Personal Health Record:生涯型電子カルテ)として利活用できTISの構想する「健康情報プラットフォーム」の実現に向けて重要な第一歩となり得る事から、今回のCVC出資に至りました。
 
 
<TISの構想する「健康情報プラットフォーム」のイメージ>

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TISはsilvereye社の「RehaVR」に、リアルワールドデータ※2の活用ノウハウを組み合わせる事で「健康情報プラットフォーム」の実現とヘルスケア領域での事業拡大を目指します。

※1:「Medical Drive」の詳細は右記URLをご参照下さい。https://www.tis.jp/service_solution/medical_drive/
※2:リアルワールドデータ(RWD)とはレセプトデータや電子カルテデータ、DPCデータ等、臨床現場で得られる診療行為に基づく匿名化された医療ビッグデータ。
 
 
■背景
厚生労働省の報告※3によれば、日本における回復期リハビリテーションの月当たりの診療報酬額は10年で4.8倍、全国のリハビリテーション専用病棟の病床数は10年で5.7倍に急増しています。一方で、リハビリテーションは発症から2か月の対応が最も重要であるにも関わらず過剰なリハビリ抑制のため回復期リハビリテーションに充てられる時間には上限が設けられており、拡大する需要に対応するために効率のよいリハビリテーションプログラムが求められています。

TISでは、ヘルスケア領域のビジネスにおいて需要が拡大すると予想されるリハビリテーションに焦点を充てた事業の創出を目指しており、「RehaVR」を中心としたVR技術とユーザーが取り組みやすいコンテンツを保有するsilvereye社への出資を決定しました。

※3:厚生労働省 平成12-26年医療施設(動態)調査・病院報告(毎年6月末 病院病床数)
 
 
■silvereye株式会社の概要
社名: silvereye株式会社
所在地: 東京都中央区湊2-6-4 RKビルディング3F
設立: 2017年2月
資本金: 2,200万円(2018年11月1日現在)
代表者: 汲田 宏司
事業内容:
・VR platform「ev channel」の開発、運用
・VR関連機器の販売及びレンタル
・デジタルコンテンツの企画、制作、配信及び販売及び研究
・ソフトウェア受託開発、コンピュータ各種周辺機器の企画製造、販売
URL: https://www.silvereye.jp/
 
 
■TISの「オープンイノベーションエンジン」について
TISでは、内外からの新規事業創出を継続的に行うことを目的に、スタートアップ、大手企業、TISとの共創から、恒常的なイノベーションの発生と活用に向けた取り組みを行っています。今回の silvereye社へのCVC出資もその一環となります。

TISは今後も、CVCを活用して事業戦略においてキーとなるソリューション・技術を持つベンチャービジネスとの連携を強化していきます。
 
 
■TIS株式会社について
TISインテックグループのTISは、SI・受託開発に加え、データセンターやクラウドなどサービス型のITソリューションを多数用意しています。同時に、中国・ASEAN地域を中心としたグローバルサポート体制も整え、金融、製造、流通/サービス、公共、通信など様々な業界で3000社以上のビジネスパートナーとして、お客様の事業の成長に貢献しています。詳細は以下をご参照ください。http://www.tis.co.jp/
 
 
■TISインテックグループについて
TISインテックグループはグループ会社約60社、2万人が一体となって、それぞれの強みを活かし、日本国内および海外の金融・製造・サービス・公共など多くのお客さまのビジネスを支えるITサービスをご提供します。
 
 
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