日本近代化の礎となった横須賀の歴史遺産群の魅力を伝えるVRコンテンツを制作観光客に向けて横須賀の魅力を発信

凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、国宝をはじめ地域のさまざまな文化資産をデジタルで再現し、人々が誇りを持てる観光資源として活用できる「デジタル文化財」の提供を推進しています。
今回、日本近代化の礎となった横須賀の歴史遺産群の魅力を伝えるVRコンテンツを制作。凸版印刷の体験型VR観光アプリ「ストリートミュージアム®」(※1)にて2019年4月26日から公開します。

横須賀市は、江戸時代末期から明治時代にかけて活用された砲台などの日本の近代化遺産などが多数存在しており、市内を周遊することで横須賀の魅力・歴史を感じてもらう「ルートミュージアム」構想を2018年より推進しています。今回、日本初の近代的な工場であり、現在は通常非公開のドライドックの全貌を捉えた横須賀製鉄所(造船所)の姿をVRで再現しました。また、今後も継続して、ペリー来航時の情景や砲台跡をVRで制作予定です。

image旧横須賀製鉄所(造船所)
 
image日本海軍初の国産軍艦「清輝」入渠の様子

製作・著作:横須賀市、制作:凸版印刷株式会社
 
 
■VRコンテンツについて
①横須賀製鉄所(造船所)
1853年、横須賀市の浦賀に来航したペリーに開国を迫られた江戸幕府は、海軍力の強化に迫られ1865年より、横須賀製鉄所(造船所)の建設を開始しました。フランス人の技師、レオンス・ヴェルニーを招き、製鉄・造船の施設に加え、学校や教会が造られました。横須賀製鉄所(造船所)のドックは日本で初めて造られたドライドック(水を抜いた船渠)で、現在は米海軍横須賀基地として今でも現役で活躍しています。
今回、横須賀製鉄所(造船所)とドライドックの建設当時の姿をVRで再現。ドックの内部や、空から見た姿に加え、旧海軍初の国産軍艦「清輝」がドックへ入渠する映像もVR内に収載し、スケール感あふれる歴史散策を実現します。
・公開日:2019年4月26日
 
②久里浜・浦賀港へのペリー来航
日本へ開国を要求すべく、アメリカよりペリー提督率いる黒船が浦賀沖に来航。巨大な黒船に圧倒された幕府はこれを受入れ、ペリー一行は久里浜へ上陸しました。人々を驚かせた黒船と、久里浜の歴史的瞬間をVRで再現。日本が近代国家へと大きく変貌を遂げた激動の舞台を、VRとまち歩きで体験します。
また、幕末期に諸外国の脅威から日本を守るため走水と千代ヶ崎に設けられた台場には、明治時代に砲台が建設されました。当時の最新技術が活かされた砲台や大砲をVRで再現。現地で東京湾防衛の歴史を体感できます。
・公開日:2020年3月(予定)
 
 
■凸版印刷のデジタル文化財を活用した地方創生支援への取り組み
近年、自治体や商業施設などにおいて、訪日外国人をはじめとする旅行者の誘致による地域経済の活性化や、市民意識の醸成などによる、地方創生への取り組みが本格化しています。こうした中、VRやARなどの技術を活用して地域の文化資産をデジタルアーカイブ化・コンテンツ化することで、歴史理解の促進や新たな観光資源として活用する取り組みが拡大しています。
凸版印刷では、VRコンテンツの制作はもちろんのこと、臨場感と没入感を体験できるVRシアターや、全地球測位システム(GPS)を組み合わせた体験型VR観光アプリ「ストリートミュージアム®」など、最新のデジタル表現技術を用い、文化資産を活用した地方創生支援を展開しています。
 
 
※1体験型VR観光アプリ「ストリートミュージアム®」について
体験型VR観光アプリ「ストリートミュージアム®」は、バーチャルリアリティ(VR)と全地球測位システム(GPS)を組み合わせた旅行者向け観光アプリです。現存しない城郭などの史跡を高精細かつ色鮮やかにVRコンテンツで再現し、スマートフォンやタブレット端末で位置情報と連動してその土地その場所ならではの体験ができます。旅行者は本アプリを利用することでVRコンテンツを通じてバーチャル観光が体験できるほか、音声による解説で理解を深めたり、現在の地図だけでなく当時の古地図を見ながらまち歩きを楽しんだりすることができます。松本城(長野県)や福岡城(福岡県)など、全国各地の史跡を1つのアプリで楽しめる史跡観光アプリとして、19コンテンツを公開しています(※2018年9月末日現在)。
iOS:https://itunes.apple.com/jp/app/id1151091144?mt=8
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.toppan.streetmuseum.android
(※iOS 9以降、Android OS 5.0以降に対応、一部機種では正常に作動しないことがあります)

* 「ストリートミュージアム」は、凸版印刷株式会社の登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載している会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。