株式会社Urth(本社:東京都新宿区、代表取締役:田中 大貴、以下「Urth」)のメタバース上のショップを提供するメタバースブランド「V-air」が、一般社団法人日本イーコマース学会(千代田区、西村昭治理事長、以下「イーコマース学会」)の開催する「第4回(2022年)日本イーコマース学会全国研究発表大会」ポスターセッションの「メタバース会場」として導入されました。
今回、イーコマース学会として初めてのメタバース活用を主導したイーコマース学会専務理事の宮松様(以下、宮松氏)のインタビューも含めて、学会でのメタバース活用方法を紹介します。

メタバースブランド「V-air」導入の背景

日本イーコマース学会では、コロナの影響から一昨年より学術発表等の場を全てオンライン上に移行しました。
当初は動画配信サービスを活用していましたが、参加者同士の活発なコミュニケーションを求め、オンライン上でアバター同士のコミュニケーションが可能なメタバースに着目しました。
本学会の若者世代や学生も含めてメタバースがもたらす将来性に期待し、学生が行う研究発表「ポスターセッション」の会場として「実験的」に「V-air」の導入を検討しました。

学会でのメタバースの活用で宮松氏がV-air導入を決意した理由

以下、宮松氏からのコメント:
様々なメタバースサービスと見比べましたが、「VRコマースに特化したサービス」を提供しているのがUrthの「V-air」だけであったのが決め手です。
今後、開発予定とされている「メタバース上の会話ログの音声解析」を用いたデータ分析に基づくマーケティング施策も評価しています。
個人的にEC事業者としてメタバースに期待することは、「複数人での購入体験」です。
従来、ECと言うものは「一人」での購買体験のみでした。ただ、実際にECによる購買体験のアンケートをとると、複数人での購買体験がしたいという回答が全年代を通じて出ています。
つまり、この「一人」でしか購買体験ができないというECの課題を、メタバース上での複数人による購買体験が解決してくれるのでは、と可能性を感じています。
実際に、今回のメタバース空間を実際に導入しての所感ですが、やはり3Dモデルのリアリティも魅力としてありますが、やはり、音声技術によって複数人対複数人がそれぞれの場で話ができる「多対多での個別コミュニケーション」が実現できたところは課題こそ残したものの、総じて好評価を得ることができました。

学会で実際にメタバースを活用してみて、得られた知見や経験

従来のzoomなどのサービスでは参加人数にかかわらず、一人が話をするとその他のすべての人は聞くことしかできない「一対一」でのコミュニケーションしかできませんでした。
しかし、メタバースでは、「多対多での個別コミュニケーション」が実現できた事により、参加者のコミュニケーションが活発になりました。
学会に参加した皆様からは、「久しぶりにアクティブに話せた」という意見がでました。
参加した学生からは「アバターと話しているので大人の人と話をする際に臆することなく気軽に話が出来た」という意見もありました。「またぜひ開催して欲しい」という前向きな意見も多かったのが印象的です。

今後に期待したい学会やECでのメタバース活用

本大会を終えて、現在zoomで開催している研究発表会やイベントなどを実験的にメタバース上でも行っていきたい、という声が理事会内でも挙がっています。
また、メタバースを通じたECの購買体験についてですが、アバターにAIを搭載した接客などにも積極性をもって試していきたいたいと思います。
様々な実験を繰り返して、世の中にとってより良い、メタバースを通じたECの新しい購買体験がひろげてゆければと思います。

メタバースサービス「V-air」について

VR空間での店舗の開催、VRコマースに特化したサービスです。
メタバース上でのショップの保持だけでなく、顧客育成のためのオンラインファンミーティングの開催にも最適です。
法人向けのバーチャルショップを作成することが可能です。
【V-air 公式サイト】https://u-rth.com/services/v-air/shop/

一般社団法人 日本イーコマース学会について
名称   : 一般社団法人 日本イーコマース学会
本社所在地: 東京都千代田区九段南1-5-6
代表   : 西村 昭治
URL   : https://www.jasec.or.jp/

株式会社Urth について

会社名   :株式会社Urth
本社所在地 :東京都新宿区西早稲田1-22-3 早稲田アントレプレナーシップセンター
代表    :田中 大貴
事業内容  :ITサービスと建築サービスを中心に事業を展開する。
URL :https://u-rth.com/

Urthは、文科省主催2019年度早稲田大学GapFundProjectsからの支援を受けて創業した企業で、独自のビジネスモデルで建築デザイナーを活用したメタバースを主に法人へ提供しています。
2020年よりメタバース上のショップやオフィスを提供するメタバースブランド「V-air」を提供し、上場企業や大学などにもメタバース空間の提供実績があります。