マルチプラットフォーム向け統合開発環境「Unity」を提供するユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:豊田 信夫、以下 当社)は、親会社であるUnityが、3Dエンジニアリングデータからコンテンツやインタラクティブ体験をマーケティング担当者でも簡単に作成・公開できるデジタルマーケティング制作ツール「Unity Forma」を発表しました。Unity Formaを使用することで、マーケティングチームは制作期間とコストを大幅に削減し、より多くの時間をクリエイティブプロセスに割くことができ、見込み顧客を刺激して購買者に変えることができます。

Unity Formaは、Unityの学習やプログラミングスキルを必要とせずにインタラクティブリアルタイム3Dテクノロジーのパワーをマーケティング担当者に拡張することができる、Unityにとって大きな意味を持つ製品と言えます。デジタルマーケティング制作の大幅な効率化を実現し、チームは3Dエンジニアリングデータを迅速にインポートし、モデルとそのすべてのバリエーションをリアルタイム3Dで可視化し、クリエイティブプロセスを即座に開始することができます。

マーケティングチームとそのクリエイティブエージェンシーのパートナーは、インタラクティブな3D製品コンフィギュレーター、画像、ビデオなどの様々なフォーマットで、どのような構成でも、リアルなビジュアルクオリティで製品を簡単にアピールすることができます。クラウド技術を使用してコンテンツをストリーミングする場合でも、モバイルデバイスやウェブ、さらには拡張現実(AR)とバーチャルリアリティ(VR)デバイスへの直接配信を希望する場合でも、コンテンツはマーケティング担当者が意図するプラットフォームに合わせて自動的に最適化されます。

「デジタルの世界において、マーケティングが消費者と感情レベルで結びつくことはますます難しくなっています。Unity Formaによって、あらゆる場所のマーケティング担当者が強力な機能を利用できるようになり、没入感のあるインタラクティブな方法でオーディエンスに製品に興味・関心を持たせ、最終的には購入までの道のりを加速させることが可能になります。Unity Formaが現代のマーケティングの基盤となり、マーケティング活動において魅力的なコンテンツやインタラクティブ体験をより早く作成・配信できるようになることを期待しています」と、Unityの最高マーケティング責任者であるクライブ・ダウニー(Clive Downie)は述べています。

フォルクスワーゲングループは、ウェブサイトのカーコンフィギュレーター向けに数百万枚の画像をリアルタイムでレンダリングしたり、ARで車両を紹介するモバイルアプリを作成したりするなど、さまざまなマーケティング体験を提供するためにUnityを活用しています。Unity Formaで実現可能なことを強調するために、フォルクスワーゲンはKatana StudioとUnityと共同で、フォルクスワーゲン初の完全電動SUVである2020年モデルのフォルクスワーゲン「ID.4」の新しいキャンペーンビデオを制作しました。両チームは、Unity FormaとUnity Editorを使用して、ID.4の製造データを活用したバーチャルプロダクションを作成し、45秒のスポットを作成しました。この広告では、レンダリングされた車内、外装、環境を、ライブカメラでの制作では不可能なショットパターンやアングルで融合させています。

フォルクスワーゲンのグローバルデジタルマーケティング担当者であるカンディード・ピーターリーニ(Candido Peterlini)氏は、「フォルクスワーゲンは、わが社の自動車を体験するユーザーを喜ばせるための新しい方法を常に模索しています。Unityと出会って、オンラインのコンフィギュレーターでの製品体験を強化するための適切なパートナーを見つけたという思いです。Unity Forma には、様々に設定を変えられる製品ビジュアライゼーションなど、より高速に、より高品質なリアルタイムコンテンツを提供するための機能が搭載されています。私たちは、お客様がわが社の車や、革新的な『ID.Light』コンセプトや運転支援機能(IQ.DRIVE)のような目新しい機能がもたらす付加価値についてより深く理解できるような、革新的でより没入感のある製品体験コンテンツを設計することができるようになるでしょう。これにより、お客様は、わが社の製品がすでに自宅にあるかのように、よりリアルに感じることができるようになるでしょう。」

データの可視化と設定方法を簡素化する画期的なフレームワークにより、Unity FormaはオープンAPIと豊富な開発環境を提供し、マーケッターは生産性を向上させ、競合他社との差別化を図るための新しい機能を作成することができます。また、フレームワークは拡張可能なので、メーカーや代理店はカスタムツールやインターフェイスを実装して、Formaをワークフローに合わせてカスタマイズしたり、ブランド固有の体験を提供したりすることができます。

Unityは、デザイナー、エンジニア、マーケッター、現場技術者が、市場投入までの時間短縮、コスト削減、カスタマイズされた消費者体験を促進するリアルタイム3D体験を簡単に作成し、対話できるようにすることで、製造業界全体の製品ライフサイクルを変革します。

Unity Formaのプレゼンテーション動画(日本語字幕付き)を公開しておりますので、そちらも併せてご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=bxSlzHwIRtI

ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社について

ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンは、リアルタイム3Dコンテンツを作成・運用するための世界有数のプラットフォーム「Unity」の日本国内での販売やサポート、コミュニティ活動、研究開発(R&D)および教育支援などを行っています。ゲーム開発者からアーティスト、建築家、自動車デザイナー、映画製作者など、さまざまなクリエイターがUnityを使い想像力を発揮しています。Unityのプラットフォームは、携帯電話、タブレット、PC、コンソールゲーム機、VR・ARデバイス向けのインタラクティブなリアルタイム2Dおよび3Dコンテンツを作成、実行、収益化するための包括的なソフトウェアソリューションを提供しています。1,800人以上在籍するUnityのR&Dチームは、外部パートナーと協力して最新リリースやプラットフォームのために最適化されたサポートを保証することで、Unityをコンテンツ制作の最先端であるようにし続けています。Unityのクリエイターが開発したアプリは、2019年に15億以上のユニークデバイスで月30億回以上ダウンロードされました。

※Unity および関連の製品名は Unity Technologies またはその子会社の商標です。